2015/07/16

派遣法改正によって、いわゆる「特定派遣事業者」はどうなるのか

 現在、労働者派遣事業は、特定(届出制)、一般(許可制)の区別がありますが、これの区別は、改正によって廃止され、労働者派遣事業は、全て「許可制」となります。

 特定派遣事業が届出制なのは、一般派遣事業に比べ、雇用の安定があるからです。一方で、本当に雇用の確保をきちんと行っているのか、という疑念がある企業があるのも事実で、労働者派遣法違反で摘発されている企業も相当数あるようです。

 詳細はまだ不明ですが、現在の一般派遣事業で適用されている資産要件、新たなキャリアアップ措置の取組等の要件が組み込まれることが予想されます。その場合、これらの要件を満たすことができず、事業の継続が困難な派遣会社が出てくることが想定されます。特定派遣事業者から派遣社員を受け入れている事業者は注意が必要といえるでしょう。