2015/09/14

労働者派遣法の改正によって専門26業務の取扱はどうなるのか

 労働者派遣法が9月11日に改正され、9月30日に施行されます。これによって、いわゆる専門26業務は、これまで期間制限がなかったものが、今後は期間制限あるようになります。いわゆる「3年問題」です。これは、同じ派遣社員をずっと使い続けたいという思いのある、企業にとっては非常に頭が痛い問題です。

 しかしながら、法改正により、企業にとってはこれまでよりやりやすくなる側面もあります。専門26業務は、派遣期間の制限がない代わりに、業務内容が厳しく制限されておりました。つまり、原則として、該当の専門業務以外はやってはいけないというものであり、例外として、「付随的業務」とか「付随業務」という非常に分かりにくい基準がありました。「違反である」として摘発を受けていた派遣会社等もありますが、今後これはなくなりますので、若干ゆとりができるのではないでしょうか。
 もちろん、契約によって、従事すべき業務の内容はきちんと定める必要はあれど、業務の範囲については、これまでのようなレベルで神経質にならなくとも良いのでしょう。

 改正労働者派遣法に関する、詳細な運用ルールの公開が待たれます。